法事に適した花の選び方や一般的なマナーと金額

弔辞にお花は必ずあり、通夜、葬儀・告別式の供花や法要の際の供花、また仏壇やお墓にもお花をお供えします。弔辞の花にもマナーがあるので、ご紹介していきたいと思います。
供花に選ばれるお花は?
- 輪菊……1本の茎に1輪の大きめの花をつける和菊。白、黄色がよく使われる
- 小菊……花の直径が1~3㎝と小さめの和菊
- ピンポンマム(ポンポン菊)……丸い形の花の洋菊。仏教の葬儀でよく使われる
- ユリ……キリスト教のお供え花としてよく利用されている
- カーネーション……「愛」にまつわる花言葉。故人への愛を伝える花としてお供えに使用されている
- ラナンキュラス……バラのようにたくさんの花びらが重なった華やかな姿の美しい花。白やクリーム色、薄いグリーンがよく使われる
- デルフィニウム……1本の茎にたくさんの花。水色、うす紫がよく使われる
- デーファレ……蘭の一種でスタンドタイプのお供え花。うすピンクや紫がよく使われる
四十九日のお花
四十九日までのお花は白い花のみで用意することが多く、差し色を加えるならば青や紫が無難です。もし他の色を入れる際には淡い色にしましょう。またトゲのある花、香りのきつい花、毒のある花は避けるようにし、もし故人の好きな花があれば、取り入れてもよいでしょう。
贈る花はそのまま飾ってもらえるアレンジメントがおすすめです。
間柄の関係にもよりますが、5000円~10000円くらいの物を用意される方が多いです。
一周忌、三回忌のお花
亡くなってから1年たっていますので、受け取る遺族の心情を察して、真っ白よりも少し明るめの色を選ぶようにしましょう。
故人が女性であれば優しいピンク系を、男性では淡い紫がおすすめです。
命日のお花
トゲや毒のあるお花は不吉と言われるので避けるようにしましょう。しかし、生前にバラが好きだった方にバラをお供えする際にはトゲをとってお供えするとよいでしょう。また色は淡い色を選ぶのが一般的です。
花は菊、カーネーション、ストック、リンドウ、グラジオラス、ケイトウなどが一般的に選ばれます。
弔事のお花のマナー
通夜、葬儀には花は持参しません。「不幸を待っていた」というイメージを与える可能性があるからと言われています。
どうしても棺に入れたい場合は水もれがしないように花束にしましょう。
色は白一色が基本ですが、故人が好きだった花や色、物で送りたいという方も増えているので、遺族が喜ぶ物であれば良いと思います。
しかし、親族の中には昔からの風習にこだわる方もいらっしゃるので、その際には「故人が好きだった花を選びました。」と一言付け加えると良いです。
もちろん大切なのは「遺族がうれしいかどうか」だということです。
最近では法要の時には使わない花屋さんが増えており、白一色でも菊中心ではなく、いろんな花を入れると綺麗に仕上がるので、花屋さんにお願いする時には輪菊を入れたいかどうかを伝えるようにした方が良いです。
その他の細かなマナー
- 仏壇に供える場合、花の本数は奇数が一般的。3本、5本、7本というふうにお供えする
- 法事に持参する場合、花瓶で花を飾るかわからない場合はアレンジメントの花を用意する
- お花を郵送する場合、在宅されている日や在宅時間を確認されてから贈るのが良い
- 法事に際して贈られる場合は法事の日の前日に届くように手配する
- ※当日は一法要の時間に間に合わなくなる可能性があります
金額の目安として、個人で贈る場合は、お悔みの気持ちで5000円から7000円、ペットのお悔みの場合も5000円から7000円が一般的です。
きちんと贈りたい時は10000円から13000円、法人で贈る場合は10000円から15000円くらいが一般的です。
また最近ではインターネットで簡単に全国に郵送してもらえます。
いくつかのアレンジメントや花束が写真で掲載されていて、イメージもつきやすく、値段もはっきりとわかるので便利です。













