お葬式に参列する際の最低限の持ち物や持っていれば便利なもの
お葬式に参列する際に必要なもので悩んでらっしゃる方も多いのではないでしょうか。またバッグの選び方やアクセサリーなど、気をつけなければいけないことなど、細かい部分ですがマナーや作法があります。あまりたくさんの荷物を持って参列されている方はいませんが、最低限どんな物が必要となってくるのかをご紹介いたします。
お葬式に必要な持ち物
バッグについて
男性の場合は基本的に何も持たない方が多いですが、持つ場合は喪服同様に柄のない黒色で光沢のないものを選択し、派手な金具が目立つものは控えるようにしましょう。
女性の場合はショルダーバッグは控え、エナメルや光沢のある素材、派手な金具が目立つものは避けましょう。また、殺生を連想させる製品（毛皮など）も避けるようにして下さい。もしハンドバッグに入りきらない小物を持ち歩くなど、サブバッグが必要になるときには、光沢のない黒無地のものにしましょう。
アクセサリーについては、結婚指輪、婚約指輪以外は外し、結婚指輪でもゴールドの指輪は外された方がいいでしょう。またイヤリングやピアスなどは装着しないことが多いので控えたほうがいいです。もしアクセサリーをつける場合は、一連の真珠のネックレスを付けるようにするしましょう。
靴について
男性の場合はエナメルや金具などの光沢のある靴は避け、光沢のない黒が基本となります。ストレートチップと呼ばれる紐靴はフォーマル度が高く、間違いがありませんのでオススメです。ローファーなどはカジュアルなイメージが強いので、避けた方がいいでしょう。
女性の場合はミュール・サンダルなどの靴、エナメルなどの光沢のある靴は避け、色は黒を選びましょう。スエード素材の靴はカジュアルなイメージがあるので避けるようにするのが基本です。また、歩くときに注意したいのが、パンプスの音が響かないように歩く配慮をする必要があります。
数珠について
数珠は念仏や真言、題目を数えるための仏具です。一般的には煩悩の数と同じ108の珠をつないだ形をしており、葬儀の際には故人や仏様に敬意を表すのに用います。
数珠は宗派によって異なりますので、自分の宗派に合わせるようにしましょう。また数珠は個人の持ち物で貸し借りはしない物ですので、そういった礼儀は守るようにして下さい。もし手元にないのであれば、葬儀場でも購入することができますので急な葬儀の場合などにご利用するといいでしょう。
数珠には大きく分けて「本式数珠」と「略式の数珠」があり、「本式数珠」はそれぞれの宗派の正式な数珠であり、「略式数珠」は基本的に宗派を問わず使うことができる数珠です。ご自身の宗派と違う場に参列される際には略式の数珠の方がいいでしょう。数珠の色については、基本的に好きな色を選んで良いとされています。
女性は地域によって数珠の房色が決まっている場合もありますので、地域の風習を知っておくといいでしょう。また、男性は大きい珠の数珠を、女性は小さい珠の数珠を使うのが一般的です。
数珠の持ち方・使い方について
正しい持ち方は座っているときは左手首にかけ、歩くときはふさを下にして左手で持ちます。合掌の際はふさを真下に垂らし、親指と他の4本の指にかけて親指で軽く押さえるようにし、指を伸ばし両手をぴったり合わせます。数珠の使い方は宗派や数珠の種類によって異なる場合がありますので、確認しておく方がいいでしょう。
ハンカチについて
色は白・黒どちらでもかまいませんが、白か地味な色がいいでしょう。最近では同色で刺繍された花柄デザインなども一般的になっています。また、レースも控えめなものであれば問題はないでしょう。男性は基本的に手ぶらですが、スーツのポケットに黒か白の無地のハンカチを用意しておくといいでしょう。
持っていれば便利なもの
季節や天候により、葬儀に持っていれば便利なものがあります。とくに黒の日傘、雨傘を準備しておかれるといいでしょう。
親族の方は荷物が多くなるので、風呂敷があれば荷物がないときにはバッグに入りますし、必要なときは大きな荷物も包めますので便利です。
香典袋を入れる袱紗も必要なものですので、持っていない方は準備しておかれるといいでしょう。冠婚葬祭両方に使える物もありますので、持っておいて損をすることがありません。
夏場は扇子、冬場は黒のコートもあればよいでしょう。葬儀場には脱いで入りますが、出棺の際に黒のコートであれば、出棺をお見送りする際に着ていても支障はありません。黒のストールもあれば、葬儀場で座っているときに膝かけにも利用できるので便利です。
お懐紙もあれば急なお車代を包まなければいけないときなどに便利に使えます。黒のエプロンなども、お手伝いをする際にはあった方が喪服を汚すこともありません。あまり見かけることはありませんが、洗濯ばさみなど挟むものがあれば、靴を脱いで上がる式場などで自分の靴を間違うことはありません。
