家族葬と一般的な普通のお葬式との違い

最近よく耳にする「家族葬」ですが、名前は知っているけどどんな内容か把握されていない人も多いはず。形式にとらわれず、予算や儀式が最小限で抑えられるなどのメリットがあり、希望する人もかなり増えてきています。
では家族葬とはどんなお葬式なのか、費用やデメリット、招かれた場合のマナーや香典など、普通のお葬式とどう違うか見てみましょう。
家族葬とは
家族葬とは、一般的に家族や親族・ごく親しい知人など、少人数で行う葬儀をさします。
とはいえ、定義は葬儀社によってまちまちで、内容によっても「直葬」「火葬式」「一日葬」など、さまざまな呼び方があります。
お通夜や告別式をせずに火葬場でお経をあげてもらうものから、少人数でもお通夜から初七日までを行うもの、あるいは葬儀ではなく「お別れ会」といった形もあります。
お通夜や告別式をせず、火葬場に直接搬送し、そこでお経をあげてもらうようなお葬式は「直葬」または「火葬式」と呼ばれ、この直葬も、家族葬のひとつとして希望される人は多いです。
その他、お通夜を行わず、告別式から火葬・初七日法要までを一日で行う「一日葬」といったものもあります。
家族葬のメリットは、参列者が家族や親族だけなので、形式にとらわれない葬儀ができるということです。弔問客もないため、故人と向き合ってゆっくりお見送りができたり、無宗教の人でも周囲に気をつかうことなく、お葬式ができるという利点があります。
例えば、最近増えているのは「花祭壇」というものです。
お葬式に使う花は菊がほとんどですが、花祭壇では宗派の規定がないので、仏教では避けられている、バラの花なども使えます。
故人が好きだった花はもちろん、桜やひまわりなど季節の花を自由に使えて「いやされる」と評判になっており、この花祭壇を、家族葬のオプションとして希望する人も多いです。
家族葬にかかる費用
家族葬には、「費用が安い」というメリットがあり、参列者が少ないため、香典返しや食事の手配がさほど必要ないこと、お葬式も最小限に抑えることが多いので、余計な出費が抑えられるからです。
では、実際のところ家族葬の費用はどのくらいでしょうか。
まず注意したいのは、家族葬と普通のお葬式との違いは、参列者の人数と規模だけです。
お坊さんを呼んでお通夜や告別式をすれば、普通のお葬式と費用は変わらないことがありますし、お葬式の内容によっては、オプションなどで逆に高くなることがあります。
家族葬といっても、葬儀社や地域、たとえば広島・札幌・大阪などで相場は異なるため、最近では全国の葬儀社と提携して、料金を統一した見積もりサイトもあり、そこで比較している人が増えています。
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親族以外は家族葬には参列してはいけないのか
基本的に、家族葬には家族や親族以外の人は参列しません。
「家族葬で行う」と案内状などに明記されている場合は、まず参列してもいいか喪主に確認します。確認しにくいようなら、弔電だけを送るようにしましょう。
なぜなら、故人とゆっくり過ごすにせよ、費用面の問題にせよ、家族葬にするということは「家族内で済ませたい」という何らかの事情があってのことです。
そこに他人が参列したり、供花やお供えものなど、お返しが必要なものを贈ることはかえって遺族の負担になります。そういった事情から、香典を渡すのも避けたほうがいい場合があります。
ただし、弔電なら遺族側もお返しの品を贈る必要がないので、負担が少なく済みます。どうしてもというなら、電報だけを送るようにしましょう。
また、家族葬では、喪主の方から香典やお供えなどを辞退することが多いので、そういったやりとりを避けるために、あらかじめ葬儀を知らせないことがほとんどです。
喪主は後日、葬儀は近親者のみで済ませたこと、「香典や供花・お供え物などはお断りします」といった内容の挨拶状を送ります。これは葬儀の前に、会社や職場に知らせる場合も同様です。
会社関係の人が弔問や香典で迷わないように、はっきりと辞退し、「葬儀は近親者だけで済ませます」と、伝えるようにしましょう。
喪主が葬儀終了の挨拶状を送ったあと、それを受け取った人が弔問することもあります。家族葬は少人数で負担がないのがメリットですが、弔問や問い合わせなど、後日の対応に追われることがあるのがデメリットでもあります。
本当に近親者だけで済ませる場合には、どこまで弔問に対応するか、すべてお断りするかなどを決めておいた方がいいでしょう。













