葬儀に赤ちゃんや子供は連れていくべき？葬儀中のマナーなど

2018.03.12

小さい子供や赤ちゃんがいる家庭では、お通夜や葬儀に出席するのも大変なものです。また、新生児では合う喪服などもありません。そこで赤ちゃんや子供がいる場合は連れていくか、また、連れて行く場合の服装やマナーなどをまとめました。

赤ちゃんや子供を連れて葬儀に出席する場合のマナー

お通夜や葬儀に招かれたのに、赤ちゃんを預けられる場所がない。そういった場合には連れて行ってもいいか悩むでしょう。これは、結論から言うと、どちらでもかまいません。

赤ちゃんや子供は、どうしても急に泣いたりするものです。「うるさい」からと言っても、やむを得ない事情で、連れて行くこともあるでしょう。

赤ちゃんや子供を連れて葬儀に出る場合、式の最中はなるべく出口に近い、後ろの席に座ります。赤ちゃんや子供が急に泣いたりした場合に、すぐに外に出る為です。

こうしておくと、おむつ交換や授乳、子供がトイレに行きたい時にも便利です。それに静かな悲しみの席で、子供が騒いだりするくらいなら、途中で席を立った方がマナーにかなっています。

もちろん、子供や赤ちゃんを連れて葬儀に出るのは、悪いことではありません。悲しみの席とはいえ、親族の集まりに小さな子供がいると、場の雰囲気も和らぐものです。しかし、同時に「行かない」という選択肢もあります。

子供を預ける人がいない他、抵抗力の弱い新生児や、子供に持病などがあったり身体的な問題などで、移動が親子ともに負担になる場合は、連れて行かない方がいいでしょう。

また、声や行動のコントロールができない子供、泣き声の大きすぎる赤ちゃんなどは、周囲のことも考えて参列を控えた方がいいでしょう。

基本的に、親族間の葬儀ではない場合、赤ちゃんを連れて行くのは避けましょう。

赤ちゃんがいる、子供に手がかかるなどで、葬儀に出ないのはマナー違反ではありません。事情を簡潔に説明し、欠席にして、香典や供花を郵送しても失礼にあたりません。

赤ちゃんや子供を葬儀に連れていく場合、悩むのが服装です。中高生なら制服がありますが、小さな子供にはありません。幼稚園の制服はカラフルなものもあり、悩む親は多いものです。また新生児の喪服というのも、聞いたことがないでしょう。

子供が葬儀に出る場合の服装は、大人が葬儀に出る場合のマナーに準じています。

黒・紺・グレーといった無地の、子供用フォーマルウエアを着用します。シャツや靴下はは白で、靴などもキャラクターものや柄の多い服装は避け、地味なものにします。

子供の喪服は基本的に、入学式や卒園式に着るような服装ですが、新生児や赤ちゃんの場合、黒のベビーウェアなどがないこともあります。そういった場合は、白やグレーなどの抑えた色の「おくるみ」で赤ちゃんを包み、抱いていれば問題ありません。

大人が仏式の葬儀に出る場合、数珠を持っている人は持参するのがマナーです。数珠は、子供の場合は特に必要ありません。数珠は仏具でもあり、お葬式だけに使うものではなく、冠婚葬祭や仏様を拝む為の大切なものだからです。

仏具店などでは、耐久性のあるアクリル玉でできた、子供用の数珠も販売されています。しかし、数珠は神聖なものである為、他人と貸し借りしたり、親子間でも共有してはいけません。ある程度の年齢になってから、大人用の数珠を買った方がいいでしょう。

数珠は子供のうちは無理に持たせたりする必要はなく、仏様に手を合わせることや、お葬式の意味が分かるようになってから、持たせてみても遅くはありません。
お葬式や数珠の意味を知らない子供が持っても、なくしたり、おもちゃにしてしまいます。

近しい親族や、親しい人が亡くなった場合、どうしても葬儀に出たいものです。しかし、子供や赤ちゃんを託児所などに預けられない場合、身内の誰かが葬儀に出られないか、もしくは完全に欠席するしか方法がないこともあります。

子供がいる家庭で葬儀に出席する場合は、妻が家で子供の面倒を見て、夫が参列するのが一般的です。何故ならお葬式は色々な年代や立場の人が集まるからです。

現代の男女平等の考え方はいったん脇において、「一般的に一家の代表者とみなされる人」が参列するのが、角が立たない方法と言えます。

もちろん、地域の慣習や家庭の事情、子供や赤ちゃんの状態によっては、この限りではありません。葬儀の参列を迷う前に、両親や年長者に相談するのも方法です。

また、同級生が亡くなったなどで、子供が葬儀に参列することもあります。その場合も、できるだけ親がついているようにし、騒ぐなどすれば、控室に連れ出す必要があります。