お葬式で恥をかかないためのメイクマナー

お葬式のマナーを調べても、メイクは控えめにと書かれているだけで、具体的な方法は分からないことがあります。もちろんノーメイクはマナー違反ですが、派手に見られてしまうのも問題です。ここでは葬儀用にふさわしいメイクのルールや、使うアイテム、手順を紹介します。

ノーメイクは厳禁！お葬式メイクのルールとは

葬儀用メイクってどんなもの？

お葬式には、ノーメイクではなく、「控えめなメイク」でと言われます。
とはいえ、これではルールがハッキリしないので困りますよね。

どんなメイク用品を使って、どのくらいの色あいなら許されるか、迷うことがあります。
また顔立ちによっては、同じ方法でメイクをしても、派手に見えてしまうことがあります。
そこで、お葬式にふさわしいメイクとは何か？を定義してみましょう。

葬儀用のメイクとは、あくまで清潔感が出るように、印象を整えるメイクです。
その為、普段の「盛る」メイクとは異なります。
ですから、つけまつげやカラーコンタクト、肌色とかけ離れたアイシャドウや口紅は避けましょう。マニキュアやネイルアートも外します。

派手すぎない・地味すぎないお葬式メイクの手順

お葬式のメイクは、ラメやパールなど、光を演出するメイク用品が使えません。
つまりハイライトが入れられない、ということになります。
顔立ちのハッキリした人はいいですが、そうでない人は、メイクの方法次第では「メイクしてないの？」と言われてしまう恐れがあります。

お葬式とはいえ、ノーメイクに見られては、かえってマナー違反になってしまいます。
反対に、彫りの深い顔立ちの人などは、少しメイクしただけで派手な印象になるでしょう。
そこで、それぞれの顔立ちに合った、葬儀用メイクを考える必要があります。

どんな顔立ちの人でも、眉毛を整えて適度な濃さとカーブで描き、薄く口紅をすればメイクをしている印象が出るものです。

顔立ちの薄い人、特に目元の印象が薄い人は、下手にアイラインなどを描くとかえって目元の貧弱さが強調されます。
この反対で、顔立ちの濃い人がアイメイクをすると、一気に派手な印象になります。

その為、どちらの顔立ちでも、葬儀用メイクでは目元を強調するのは避けましょう。
印象をよくする為だけではなく、涙で目元が汚れる原因にもなるからです。
どうしても印象がぼんやりしてしまう場合に限って、ブラウン系のアイシャドウやアイライナーを薄く入れるようにます。

学生がメイクをしてもいいの？

お葬式の席では、一般的に子供や学生はメイクをする必要はありません。
ただし、学生といっても大学生など成人の場合は、メイクをしたほうがいいでしょう。
未成年でも、社会人として働いている場合は、制服がないので、これも喪服に合わせたメイクをしたほうが無難な場合もあります。

葬儀用でも、未成年や学生がメイクをしていると、かえって印象が悪いことがあります。
できればしないほうがいいですが、するなら大人以上に薄くします。

また、子供でも唇の乾燥防止の為、リップクリームを使うことがあるでしょう。
そういった場合、色付きのものや、過剰にツヤの出るものは避けたほうが無難です。
あくまで薬用リップにし、爪も短く切っておく程度で十分です。

子供や学生は葬儀用のメイクをしないので、特に服装や髪型に気を遣う必要があります。
大人と同じように、髪型は一つにまとめて清潔感のあるものにします。
また、毎日着ている制服を着用しての参列になる場合、特に汚れやシワがないか、事前に確認しましょう。
折りたたみできる、衣服用のブラシをポケットに入れておくのもお勧めです。

大人も子供も、お葬式ではお洒落より清潔感が大切です。