急なお葬式があった場合、ネイルは落とすべき？隠しても問題はないのか

2018.05.18

手袋・絆創膏・ネイルシート……お葬式でネイルを隠す方法とは

お気に入りのネイルサロンで綺麗なデコレーションをしてもらうと、すごく気分がいいですよね。そんな時に急な訃報が入ったら、ネイルを落とすのがもったいない……と思う気持ちも分かります。そこで今回はお葬式でのネイルのマナーと、急な葬儀でも安心できる、ネイルを隠す方法について解説します。

お葬式の服装や髪型・メイクのマナーは「派手にならない・キラキラしない」「お洒落よりも清潔感」というのが第一です。
特に、メイクは「片化粧」といって、肌を整えるファンデーションと薄い口紅、眉毛を整えるくらいしかできません。

もちろん、ネイルも基本的にはせず、してもパールやラメの入らないベージュのみです。
その為、他の色を塗っている場合は、基本的にネイルを落として葬儀に参列します。

葬儀はあくまで悲しみの席であり、「訃報を聞いて駆けつけてきた」ということを表す為のマナーが多いものです。そこで凝ったネイルを見せられると、不快になる人もいます。
その為、ネイルは落とすか、間に合わなかった場合は目立たないように隠します。

しかし、人前に出る仕事や高価なネイルアートをしてしまった場合、なかなか落とせるものではありませんし、ずっとネイルに気を遣っているのも疲れます。そういった場合は、以下の方法をとることで対処することができます。

ネイルを簡単に隠すには、黒の手袋をすることです。ただし手袋は、焼香や食事の際には外すのがマナーです。
一番前の祭壇に立つと、参列者に背中を見せることになるので、ネイルが見られることが少なくなります。

ただし、会葬後の「精進落とし」の席など、食事の際などにはネイルを見られ、陰口を言われる恐れがあることを覚悟しなければなりません。

一般的なマニキュアは、コンビニにも売っている除光液で落とせますが、ジェルネイルやネイルアートなど、サロンでの施術が必要なものになると、対応が難しい場合があります。そういった場合、ネイルサロンに行くのも間に合わないことがあるでしょう。

ジェルネイルの場合は、上からマットなベージュ色のマニキュアを塗ることで対応できます。ごく普通のものなら、コンビニや100円ショップにも売っています。
ただし、ベージュ色のマニキュアを落とす際には「アセトン」という成分が入っていないもの、アセトンフリーと書かれた除光液を選びます。

ジェルネイルは特殊な素材で層を作り、固めていくものなので、基本的にネイルサロンでしか施術ができません。この方法は、ネイリストがお勧めする葬儀対策です。

なお、除光液にアセトンフリーを選ぶのは、アセトンがジェルネイルを傷めるからです。

黒い手袋は、お葬式の際にネイルをしていても隠せるので、便利です。しかし、黒い手袋が有効なのは、あくまで平面的なデザインのネイルに限った話です。

特に葬儀用の手袋は、レースや刺しゅうなど繊細なデザインの為、ビジューなどのついた立体的なデザインでは、手袋が引っかかって爪や手袋を傷める恐れがあります。

ビジューやネイルピアスなど、立体的なデコレーションネイルの場合、アクセサリーのついている部分を絆創膏で覆うことで対策できます。
お湯で剥がせるタイプのマニキュアや、ベージュ色のネイルシートを貼るといいでしょう。

全部の指にアクセサリーがついている場合は、すべて絆創膏を貼ると「指どうしたの？」などと、色々な人に指摘されることがあります。そういった場合は余計に目立ってしまうので、特に派手な部分だけに絆創膏を貼るか、なるべく手を見せないようにします。

多少凸凹はしますが、ネイルシートを貼っても、遠目からは誤魔化せる可能性があります。

どうしてもネイルを落とせない場合は、「とにかく人の視線を集めないこと」が大切です。

仕方ないとはいえ、お葬式にネイルをしていくことがマナー違反だからです。

また焼香の際、手袋が引っかかって脱げないとなると、焼香台でモタモタすることになり、かえって参列者の注目を集めてしまう原因にもなるので気をつけましょう。

行きつけのネイルサロンがある場合、連絡して相談すれば、爪のデザインやマニキュアの素材などに合った、葬儀での対策をアドバイスしてくれることがあります。