四十九日法要って具体的になにをするものなの?

四十九日法要と納骨をスムーズに進めるために知っておきたいこと
四十九日法要の数え方を知っていますか
宗派によっても異なりますが、仏教では亡くなった人は「冥土」を旅すると言われています。その途中、7日ごとに生前の行いについて裁きを受けます。最後の7回目の裁きで来世の行き先が決まると教えられてきました。
この日数がちょうど49日目にあたり、喪に服していた遺族も、この日をもって日常に戻ります。この時に行う法要を「四十九日法要」と言います。
四十九日法要をいつ行うかについてですが、一般的な四十九日の数え方は「亡くなった日を含めて」数えます。亡くなった日を1日目として49日目にあたる日が四十九日です。
しかし、関西では逮夜(亡くなった日の前日)を一日目と数える場合が多く、地域や宗教によって数え方が違うこともあります。
近年では四十九日目ぴったりに親族が集まるのが難しいこともあり、四十九日前後の土曜・日曜に法要を行うことが多くなっています。
また仏教以外でも、四十九日法要にあたる儀式を行うことがあります。神道では50日目に「五十日祭」を行います。キリスト教ではカトリック・プロテスタントともに特に決まった忌明けの儀式はありませんが、命日や30日目など、宗派や遺族の意向によってミサや式典などを行います。
四十九日法要はいつ手配すべきか
四十九日法要は一般的に午前10時ごろから行うことが多いです。流れとしては、参列者が集まってから僧侶の入場があり、次いで読経と焼香、喪主や代表者の挨拶が行われます。この儀式が約1時間から2時間ほどです。
法要によっては僧侶による法話があったりします。四十九日法要の終了後は、喪主側から引き出物を渡したり、会食を行うことが一般的です。会食は参列者や、場合によっては僧侶とともに行うこともあります。
四十九日法要と会食を含めると、所要時間は4時間ほどになりますが、四十九日法要と納骨式を一緒に行う場合は、さらに時間が長くなります。
四十九日法要の手配は、法要や会食の場所、食事や引き出物の他、案内状や「香典返し」なども手配する必要があります。その為、葬儀の案内状などを確認したうえで、葬儀後や初七日法要のタイミングで手配するとスムーズです。
また四十九日法要は、参列者も多く法事も長時間になります。高齢者などの多い席では、椅子があったりバリアフリー化されている会場を手配するなど、参列者の負担にならないよう気をつけたほうがいいでしょう。
四十九日法要の「引き出物」は香典返しとは別?
葬儀の際に受け取った香典の額に応じて、「香典返し」呼ばれるお返しをします。この香典返しは、一般的に四十九日までに贈るのがマナーとされています。ただし、地域などによっては葬儀の会場で香典と引きかえに渡す場合と、四十九日法要後に郵送するパターンがあります。
混同されがちですが、香典返しはあくまで「葬儀で香典を頂いたお返し」であり、四十九日法要の引き出物とは全くの別物です。四十九日法要の参列者へのお礼である、引き出物とは別に用意しましょう。
香典返しの品物は、頂いた金額の半額から3分の1にあたる価値が相場です。一方、四十九日法要の引き出物は3,000円程度が相場です。品物としては、お茶や焼き菓子などの食品、洗剤などの消耗品、タオルなどが適しています。
四十九日法要と納骨式を一緒に行うケース
四十九日法要はちょうど忌明けにあたる為、このタイミングでお墓や納骨堂に、故人のお骨を納めることも多いものです。その場合は四十九日法要の後、納骨式を行う為に墓地や納骨堂へ移動することもあります。
納骨式では、墓地や納骨堂によって手順や準備するものが異なります。お墓に納骨する場合は、墓石を動かす為、寺院や墓地の他に石材店にも連絡をします。埋葬の際には、火葬済みの押印をされた「火葬許可証」が必要になるので注意しましょう。
四十九日法要だけで行う場合と納骨式を行う場合とでは、必要なお供えやお布施の費用などが異なります。また民間の墓地と、菩提寺の墓地などでも納骨の流れは変わります。
また、いつまでに納骨するかは特に決まっていません。故人や遺族・親族の意向にまかされている為、納骨式は無理に四十九日に合わせることはありません。なかには一周忌や三周忌で納骨式をする人もいます。親族間でよく話し合って決めるといいでしょう。













