学生が気をつけたいお葬式での服装や最低限のマナー

2018.06.03

お葬式に赤いスカートはNG？学生の喪服

お葬式での一般的は服装は、黒の喪服で光り物は厳禁です。同様に髪型やメイクも必要最低限に抑えた、地味なものにします。このルールは学生や子供でも同じです。ただし喪服を持っていない、学生や子供ならではのマナーがあるので注意しましょう。

学生は制服があれば、制服がフォーマルウェアとなります。お葬式でも制服を着て参列します。また制服を着用する場合は、スカート丈を縮めたりズボンを下げるような着方をせず、校則通りに着ましょう。

制服がない小学生や乳幼児は、黒またはグレーなどの抑えた色合いのワンピースやジャケット、ズボンを着用します。靴下や靴も黒や紺などにし、柄ものやキャラクターものを使ってはいけません。タイツの色は未就学児なら白でも大丈夫です。

学生や子供は成長期でもあり、大人になるまで喪服を用意しないことが多いため、しっかりとした喪服でなくともかまいません。

ただしお葬式ということを考えて、服装や髪型のマナーは大人と同じように考えておきましょう。

また無地であっても、デニムやスウェットなどのカジュアルに見える生地、フェイクファーなども避けるようにしましょう。

特に仏式の葬儀では殺生がタブーなので、革製品やそのように見える素材も避けた方が無難です。

髪型もワックスで固めたり染めたりせず、派手なリボンや髪留めも使わないようにします。お葬式ではお洒落よりも清潔感を重視し、髪の長い女子も、手の込んだ編み込みやまとめ髪をせず、後ろで一つに束ねるなどの地味なものにします。

学生で制服がある場合は、制服を着用するのがお葬式でのマナーです。しかし赤いリボンやスカートが指定されている学校もあります。また制服は毎日着るものなので、学年が進むにつれて制服にテカリやしわがあったりと、清潔感がなくなってしまいます。

制服が赤であっても、学校で指定されているならお葬式に着て行ってもかまいません。多少のテカリなども大丈夫です。ただしあまりにも派手な印象を与えたり、制服が過度に不潔な印象を与えるなら、スーツなどを着ていった方が無難です。

中高生で制服がない場合、大学生でも未成年の場合はスーツなどで対応します。

学生がスーツなどを着用する場合は、黒や紺、グレーなどの無地のジャケットやズボン、スカートやワンピースにします。靴やかばんも同様に黒などの飾りのないものにします。

特に男性用スーツを用意する場合、三つボタンや細身のデザインはカジュアルな印象になってしまうので避けましょう。また通学用のリュックサックなどは不要です。ポケットにハンカチなどを入れる程度にしましょう。

制服のない高校生や大学生など、ある程度成人と同じような体格や年齢では、喪服の購入を検討することもあります。成人前は一般的なスーツでも問題はありませんが、黒のリクルートスーツと、喪服では黒の色合いが異なります。

そこで葬儀に参列する際に周りと違って恥ずかしいと感じたり、あるいは高校や大学を入学・卒業するタイミングで喪服を買うこともあります。

これはマナーというより、「持っていて損することはない」と思うからでしょう。事実、大学卒業や就職活動にスーツを買う際に、喪服の購入を検討する人は多いものです。

学生など未成年に喪服を購入する際は、その年齢に合ったデザインを選ぶと、長く着ることができません。特に女性用はAラインのワンピースやリボンのついたデザインを避けたり、取り外しのできるものにしましょう。

お葬式では服装や髪型の他にも、学生や子供が参列する際に注意したいマナーがあります。葬儀の間、静かにしていられる中高生はいいのですが、小学生以下の子供ではじっとしていることが難しいことがあります。

お葬式の席で静かにしていられない乳幼児、未就学児などは連れて行かないのが無難です。どうしても一緒に参列する場合は、何かあった際にすぐに退出できるよう、後ろの席や出入り口に近い席を選ぶようにしましょう。

乳幼児などは、葬儀中に気を紛らわせる、おもちゃやゲームなどを持って行っても大丈夫です。ただし音が鳴らないものを選ぶようにしましょう。