お墓参りで気をつけたいマナーや作法

お墓参りに行くときの適切な服装について
お墓参りは通常どういうときに行くことが多いでしょうか。それは人によってさまざまです。毎月月命日に決まってお墓参りをする人もいるでしょうし、お正月やお盆の帰省の際に行う人もいます。また何か大切な日の報告でお墓参りをすることもあるでしょう。
お墓参りには正装していくのがマナー?
お墓参りをするときの状況はそれぞれによって異なります。例えば法事の後などに行われるときには、たいていはそのままの服装でお参りすることになりますので、フォーマルなスーツで行くことが多いでしょう。
またお正月やお盆で帰省した時や、入学式や卒業式などの大切な行事の前後に、報告を兼ねてお参りをする際などには、正装などきちんとしたスタイルのままお参りすることも多くなります。
ただそれはお墓参りをするためだけに服装を決めているわけではありません。あくまでも法事などの行事に合わせているのです。つまり月参りなど毎月お墓参りをする場合などには、そのように改まって正装をしていく必要はありません。
お墓参りが日課のようになっている人にとっては、いちいち服装のことまで気に掛ける人は少なく、普段着のまま気軽にお参りすることが多くなります。それよりもご先祖様や亡くなった人に会いにいく、という気持ちの方が大切になってくるからです。
ただお墓参りをしたくても墓地が遠くてなかなか行けない人にとっては、たまに帰省したおりにお参りをする場合などに、きちんとした恰好を心掛けるのも大事なことです。
お墓参りをすれば、いつでも亡くなった人と会うことができるのですから、その気持ちを大切にすることが重要な意味を持っています。確かにどんな恰好をして行っても構いませんが、そういう意味では少しおしゃれをして訪れてみるのもいいのではないでしょうか。
マナーなど形式にばかり気をとられてしまって、大切なことを忘れないようにしたいものです。
お墓参りをするときの作法ややり方
法事の後、そのままお墓参りをする場合などには、親族が揃って大勢で行くことが多いので、お墓参りの作法ややり方については、その場で年長者に教えてもらうことができます。したがってお墓参りの作法で困ることはあまりありませんでした。今までは代々そうやって教えられてきたのです。
しかし最近は少子化問題や核家族化が進んできたこともあり、そういった家族のふれあいが少なくなってきてしまっているのです。おかげでお墓参りの作法がわからないという若い世代の人が増えているのも事実です。
お墓参りをするときの手順について
そもそもお墓参りとは何をするものなのでしょうか。
ご先祖様や亡くなった人に対して、ご供養をすること、または近況報告や感謝の気持ちを伝えることが目的となります。そのために手を合わせて心を込めてお祈りをするのです。
まずはお墓をきれいに掃除することからはじめます。墓石はブラシやタワシなどを使って磨きます。線香台や水鉢、花立なども丁寧に洗浄します。お墓の周りも草引きやごみ拾いを行います。
お墓がきれいになったら、花立に新しい花を立てて、火をつけた線香やロウソクを手向けます。そしてお菓子や果物などの供物をお供えします。そして最後にきれいな水を水桶からひしゃくですくって墓石のてっぺんからたっぷりと注ぎます。
墓石に水をかけるのは、死者に末期の水を与えるという行為と関連があり、亡くなった人が死後の世界でのどが渇いて苦しまなくて済むようにという思いから、墓石に水をかけて供養をするようになったといわれています。
お墓参りのあとには片付けを!
お墓参りが手順通りに済めば、後片付けもきちんと行わなければいけません。供物として墓石にお供えをした食べ物はそのままにせず必ず持ち帰るようにしましょう。線香やロウソクは最後まで燃やしきってしまうか消したことを確認します。
お墓参りをしても最後まできちんとできていなければ今までの行為は無駄になってしまいます。ご先祖さまや亡くなった人に対して気持ちいい関係でいられるよう、また周りのお墓にも迷惑がかからないよう最低限のマナーは守りたいものです。
お墓参りをする適切な時間帯
お墓参りをするにあたり、お正月やお盆などはどうしても集中してしまうために混雑してしまいます。それで早朝からお墓参りをする人もいますが、夕方などに行う人はあまりいません。
お墓参りをする時間帯に決まりごとなどはあるのでしょうか。また適切な時間帯というのはあるのでしょうか。
お墓参りを午前中にする理由とは
お墓参りは朝から行かなければならないものだと、よく言われますが、その根拠はとくにはありません。
ただ、お墓参りは「ついで参り」と言って、どこかに行くついでにお墓参りをしてはいけないというのがあります。つまりお墓参りは、ちゃんと計画を立てて、その日のメインはお墓参りでなければいけないのです。
朝からお墓参りを行うということで、その日のお墓参りはついで参りでないことがわかるのです。
もっとも、やむを得ない状況によってお墓参りが午後になってしまうこともあります。しかしだからといって、どこかにお墓参りの時間帯について決まりごとがあるわけではありませんので、本来は何も気にする必要はないのです。
ただ単にお墓参りが暗い中で行われるのは不気味ですし、手元や足元が見えにくくなることもあります、心情的にも物理的にもとても危険性が高いですし、やはり遅い時間のお墓参りは避けた方が無難だと考えらえます。













